令和4年6月10日に開催された竹田市議会第2回定例会では、地域の健全な発展に向けた様々なテーマが議論された。
全体的なテーマとして、歴史文化を生かしたまちづくりや移住定住政策が挙げられた。特に、14番の阿部雅彦議員は、地域の総合計画におけるワークショップでの住民の意見を基に、「歴史文化を生かしたまちづくり」「移住定住政策」との関連性について質問を行った。これに対し、まちづくり文化財課長の古田卓君は、「冥加訓」の教育理念を生かした施策の進展について述べると共に、地域と密接に連携した取り組みが重要であるとの見解を示した。
次に、畜産振興についての質問があり、工藤忠孝議員は、乳製品の消費促進が緊急的課題であると訴えた。畜産振興課長の渡辺英治君は、具体的な消費拡大運動や県の取り組みに言及し、協力の意志を確認した。
さらに、障がい者福祉や高齢者福祉に関する議論では、社会福祉課の後藤いずみ君が障がい者雇用や自立支援の重要性を強調し、地域との連携強化の必要性について説明した。地域防犯についても触れ、教育長の志賀哲哉君は、家庭訪問のあり方についての見解を語り、保護者との信頼関係維持のポイントを述べた。
最後に、中九州横断道路の整備による地域活性化についての発言があり、市長の土居昌弘君は、交通インフラの整備がもたらす可能性について強調し、竹田市への住民定着を目指す姿勢を示した。様々な議論が行われたこの会議は、竹田市の未来に向けた重要な一歩であったと考えられる。今後の具体的な施策や取り組みが期待される。