令和6年3月4日に開催された豊後大野市議会の定例会では、様々な重要なテーマが議論された。
特に関心を集めたのは、川野辰徳議員による「パンダ誘致・大分県央飛行場について」の一般質問でした。川野議員は、大分県央飛行場を利用した誘客促進について触れ、挙げた具体的な施策の進捗を報告しました。彼は、現在の宮城県仙台市がパンダの貸与を申請していることを引用し、豊後大野市においても地域の適性について調査が必要と強調しました。これに対し、河室晃明まちづくり推進課長は、パンダ誘致に向けた計画はないことを明言し、大分県央飛行場の活用状況についても詳細に説明しました。演説では、イベント活用状況や、空飛ぶ車の実証実験の進捗に関する情報も提供され、大分県央飛行場を通じた地域振興の可能性が示されました。
次に、川野辰徳議員は「市役所内部のパワハラ等について」質問しました。彼の問いは、市職員からの具体的な相談事例に基づいており、深刻なパワハラ問題が提起されました。特に、某職員が上司からのハラスメントによりメンタルに影響を受けているとの訴えがありました。阿南博和総務課長は、ハラスメント防止規程についての取り組みを述べる一方で、実態把握の重要性についても言及しました。個々の職員を守るためにどのような施策が有効であるかの模索が続いています。
農業の課題も多く取り上げられました。川野議員は過去10年間の就農率について質問し、97.3%の高い数字を示しましたが、県内の農業収入がなぜ減少しているかの原因も追求しました。各種支援策の重要性とともに、競合他市との比較を行い、これからの農業支援策を問う内容となりました。特に、隣接する都市が積極的に行っている対策についての情報が挙げられ、市長や課長らも対策促進の強化と必要性を確認しました。なかでも、農業における力強い支援こそが地域活性化に寄与することが求められています。
他にも、「市民病院について」や「図書館について」の質問があり、それぞれについて実情と対応が確認されました。市民生活への影響とともに、透明な情報提供の重要性を再確認する場となり、課題解決に向けた具体的議論が続けられました。