令和元年9月5日に令和元年竹田市議会第3回定例会が開かれ、異議なく会期を22日間と決定した。
市長の首藤勝次氏は、冒頭で諸報告を行い、特に台風13号の影響を懸念した。防災体制を万全に整える方針を示した。また、大分市から熊本市を結ぶ中九州横断道路の進捗についても触れ、新規事業化された部分の測量も開始されると伝えた。大蘇ダムの供用開始は令和2年を予定しており、これに伴う市の負担金についても言及した。全体で約27億7,000万円の負担が見込まれ、その一部は起債で賄う計画である。
さらに、首藤氏はA R技術を活用した岡城跡の魅力向上事業の進展を報告。国に対する要望活動が実を結び、文化庁から支援が決まった。事業の目的は、観光振興と地方創生を推進することにある。また、壱岐の天然炭酸泉を活用したクアハウスのオープンについても市民の利用が増えている様子を伝えた。その結果、周辺の認知度が上昇し、利用客数が目に見えて増加しているという。
高評価を受けた竹田市図書館や総合文化ホールの取り組みも紹介された。図書館は受賞歴を有し、利用者数が前年に比べて4万人以上増加している。首藤氏は、市民に様々な催し物へ足を運ぶよう呼びかけた。次に、製品化が実現した「すぐ旨しいたけ」の開発についても報告。これは地元農家への明るい展望を提供するものとして期待が寄せられている。市としても経済活動を支援し、地域に貢献する姿勢が示された。
会議では、16件の議案が提出され、諮問第2号で人権擁護委員候補者の推薦が承認され、議案第103号に関する質疑は行われなかった。討論はなく、両議案とも原案通り可決された。これにより、市議会は引き続き議事を進めていく構えである。