令和5年竹田市議会第2回定例会が開催され、主要な議題がいくつか取り上げられた。
その中でも、特に注目されたのが「防災について」であった。工藤忠孝議員が防災対策の重要性を強調し、昨年の大雨による水害を踏まえた対策について議論された。今年の梅雨入りに備え、竹田市における防災意識の向上が求められている。特に、避難所運営の見直しが進められており、避難所班の人員配置を強化し、28名の職員を新たに配置したことが報告された。
さらに、竹田市移住定住支援センターのあり方についても議論が行われた。後藤建一議員は、移住者が竹田市の魅力をより知れるよう、センターを町内に設置するべきだとの見解を示した。総合政策課長は、庁舎内での体制の強みを説明しつつ、今後の社会情勢を見極める姿勢を示した。
さらに、中九州横断道路の進捗状況も報告され、国土交通省の担当者が、各インターチェンジ周辺の整備計画や企業誘致の観点からの取り組みを強調。将来的な地域振興策として、産業の活性化や観光資源の強化が図られることが期待されている。また、竹田市全体での農業振興策や、少子化対策における具体的な施策の推進が求められている。
特に、少子化対策については急務であり、経済的負担軽減策の強化が必要との意見が挙がった。社会福祉課長は、児童手当の拡充や給付金制度を通じて子育てしやすい環境整備に努めていることを説明し、学校給食費の無償化についても言及した。これに対し、さらに詳細な段階的支援についての提案も求められた。
この議会での討論は、竹田市の持続可能な発展を見据えたものであり、今後の施策への期待が高まる。特に、防災面や子育て支援の強化が地域住民にとっての課題とされ、具体的な行動に移すことが求められている。