令和3年竹田市議会第4回臨時会が開会した。この日の重要な議題は、令和3年度竹田市一般会計補正予算(第5号)についてであり、新型コロナウイルス感染症対策が主眼に置かれている。
市長の土居昌弘氏は、令和3年度の補正予算が9,491万7千円の増額であると説明した。これにより予算総額は191億7,644万3千円に達する。主な歳出の内訳としては、コロナ対策に関連するさまざまな項目が挙げられ、特に教育や社会福祉の分野に重点が置かれている。
具体的には、放課後児童クラブ等の運営費補助金670万円や保育施設の環境整備に714万7千円が計上された。また、商工費においても観光誘致対策事業で1,060万円が増額されるなど、経済復興に向けた施策が実施される見込みだ。
質疑においては、議員からの質問が続出した。鷲司英彰氏は、国や県からの支出金が新型コロナウイルス感染症対策に特化していることを確認したうえで、予算の使途についての具体的な説明を求めた。また、財政課長の筑紫聡氏は、補正予算の内容が国の交付金を利用したものであると説明する。
さらに、阿南智博氏は、総合計画策定費用の債務負担行為について質問した。企画情報課長の志賀郁夫氏は、今回の補正予算は長期的な市民参加を基に作成された10年計画に向けて、しっかりした基盤を整えるためのものであると回答した。
討論の後、議案第76号については委員会付託を省略することが決定され、最終的に原案通り可決された。この結果、竹田市の新年度予算が更に強化され、コロナ禍への対応が促進されることが期待されている。
臨時会は午前10時に開会し、午前10時16分に閉会した。議会のすべての案件が終了し、出席議員の協力に感謝する姿勢が示された。