令和5年3月23日、竹田市議会の第1回定例会が開催され、議会改革と予算に関する重要な議案が一連の流れで審議された。
特に議会改革調査特別委員会の設置が注目を集め、この取り組みは議会の透明性と効率性の向上を目指して行われる。
議長の渡辺克己氏が「議会改革の推進について、6人の委員で構成する議会改革調査特別委員会を設置する」と述べたことが、改革への第一歩とされている。
次に、特別委員会の正副委員長が互選され、委員長には佐藤美樹議員、副委員長に阿南智博議員が選出された。この選任についても「異議なし」との声が上がり、全員一致で承認された。
また、合計21件に上る予算案についても審議が行われた。予算特別委員会の委員長である佐藤市蔵議員が「令和5年度竹田市一般会計予算の可決を報告する」と強調した。特に、介護保険制度に関する意見書案が提出され、市民への影響が懸念される中、財源確保や負担軽減についての提案が行われた。
議員の上島弘二氏は反対討論を行い、「人権部落差別解消推進費の削減を要請する」姿勢を示したが、堅実な財政運営を背景に、ほかの議案とともに多くの案が可決される見通しとなった。
さらに、議会改革調査特別委員会が今後の課題を発表し、「議会基本条例を基にした改革に向けた調査を続行する」との意向が示された。この取り組みは、今後の竹田市議会の運営に大きな影響を与えることになるだろう。
続く討論や質疑においても、議員らは追加議案に対して積極的に意見を交わし、議会運営の透明性を確保することを堅持する姿勢を見せた。最終的に、すべての案件が議決され、定例会は無事に閉会した。