令和元年の竹田市議会第2回定例会では、さまざまな議題が取り上げられ、有益な議論が展開された。特に、農業振興と中小企業振興に関する質問が目立った。議員からは、竹田市の農業振興の現状や課題について、具体的な数値を示しながらの詳細な質問が行われた。
例えば、徳永信二議員は竹田市の農業生産額について触れ、具体的に平成30年度には228億円に達しているものの、天候不良や収量の減少が問題視されているという。今年度の農業振興政策についても意見が交わされた。
中小企業振興に関しては、上島弘二議員が岡城跡の景観整備に言及し、観光振興が地域振興に寄与する重要な要素であることを強調した。竹田市が全国的にも注目される観光地であることから、さらなる施策の強化が求められている。
また、ドクターヘリの出動実績も紹介され、昨年度には104件の要請があり、その有効性と必要性が再確認された。市長や消防本部からは救急医療体制についても具体的なデータが示され、今後の地域医療のさらなる充実が期待されている。
一方、緊急車両の通行困難地域についても議題に上がり、建設課からは、まずは市道の維持管理と重点的な補修の必要性が訴えられ、本庁や支所の連携についても言及された。
さらには、有害鳥獣被害やジビエ活用についても議論され、捕獲報奨金の現状とそれに伴う地域活性化の必要性が話し合われた。これにより、竹田市が抱える問題に対し、実行可能な解決策を見つけるための努力が続けられている。
高齢者による交通事故問題に関する要望として、免許証の返納制度についても議論され、今後の運転免許返納者への支援策の検討が必要であるとの意見が交わされた。