令和2年9月に開催された竹田市議会第3回定例会では、様々な議案が上程された。
この定例会の重要な議題は、人権擁護委員候補者の推薦についての諮問と、多岐にわたる補正予算案であった。市長の首藤勝次氏は、補正予算案について説明し、一般会計の補正額が26億2,526万6千円の増額となることを明らかにした。
この補正予算には、生活保護費や災害復旧費、教育費など、幅広い分野からの財源が計上されている。具体的には、教育費では、インフラの整備やGIGAスクール構想に向けた経費が増額される見込みである。市長は「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、必要な対策を講じている」と述べた。
さらに、竹田市国民健康保険特別会計の補正予算も報告され、予算総額が32億4,276万3千円に達することが伝えられた。この予算案には、保健事業の推進と国民健康保険税の調整が含まれている。
また、竹田市の企業立地促進条例の制定に関しても新たに提案され、地域の経済活性化に向けた意欲が示された。市長は「この条例により、企業誘致が促進され、雇用の増加に寄与したい」との意向を表明した。
会期の決定も行われ、今定例会は9月25日までの24日間とされることが確認された。議長は議会の運営にあたり、新型コロナウイルス対策として、必要な安全対策を取る必要性を強調した。議場でのマスク着用や密を避けるための配慮が求められている。
この会議により、竹田市の行政運営に関わる重要な議案が次々と審議されていく。市民の生活に直結する予算案や条例案について、議会での慎重な議論が期待される。今後も市民の声を基にした運営が望まれる。