令和4年7月25日に、竹田市議会の第2回臨時会が開かれた。
議会においては、主要な議案として令和4年度竹田市一般会計補正予算(第4号)が上程された。これに関して、市長である土居昌弘氏が補正予算の提案理由を説明し、歳入歳出ともに9,319万1千円の増額を求める内容が示された。特に、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、原油価格や物価の高騰に対応するための緊急対策が含まれている。この補正により、予算総額は200億5,982万3千円となる。
歳出の主な項目には、地域公共交通への緊急支援、障がい福祉サービスへの支援、また農林水産業費における畜産飼料の高騰対策などが含まれる。市長は「国庫支出金9,202万7千円が歳入に増額される」と述べ、予算の全体像を説明した。
質疑では、議員から具体的な支援策についての質問があり、特に農政課に対する要望が際立った。山村英治議員は、農業の水田作面積に対する支援策の不足を指摘した。これに対して農政課長の渡部哲哉氏は、国が肥料価格高騰に対する支援を行う意向があることを述べつつ、「地域内の堆肥活用を考慮する必要がある」と説明した。
また、商工費に関しても議論された。池見傑議員は、事業復活支援金を受けた事業者が除外された理由を問いただした。商工観光課長である武内公司氏は、物価高騰に伴う他の支援策とのバランスを考慮していると回答した。
その後、討論が行われたが、通告はなく、直ちに採決に移ることが決定された。議案第67号は原案のとおり可決されることになった。議会はすべての案件についての審議を終了し、午前10時31分に閉会した。