令和4年3月9日に行われた竹田市議会第1回定例会において、主に市民の安全や福祉に関する様々な議題が取り扱われた。
まず、後藤建一議員による「市民の安全安心」についての発言が注目を集めた。後藤議員は、市内の公立学校における防犯カメラの設置状況や要望を調査した結果を報告した。調査によると、設置希望が78.4%にも上る学校がある一方で設置されていない学校も多く、特に南部小学校では一台が修理を待っている状況である。後藤議員は市の財政課と協議し、予算の範囲内で早期に設置を進めるよう求めた。
次に、道路改良工事や医療福祉人材の確保についても多くの発言があった。工藤忠孝議員は狭小路の多さや危険な交差点が増えたことが、一部市民から懸念されていると指摘。市は改良に際して道路管理者と連携をとり進捗を報告している。また、医療現場においては介護職をはじめとする人材確保が難しい現状が続いており、後藤議員はその不安定さから生じる問題を強調した。
市長はこれらの問題に対し、児童と教職員同士の多様性を認め合う文化を育てる重要性や、地域福祉を進める上での重層的支援体制の必要性を強調。また、喫緊の課題として、介護職の確保や育成を挙げた。特に、竹田市の介護サービスの継続可能性についても真剣に取り組む意欲を示した。
このように、竹田市で進められる様々な支援策や施策において、市長や議員から市民に向けた前向きな提案がなされ、市民生活の安心と向上を目指す姿勢が感じられる内容となった。