令和3年3月12日、竹田市議会の第1回定例会が開かれ、多数の議案に対する質疑が行われた。
この日は、議案第3号から第48号まで、合計45件の議案が一括議題となった。質疑の中では、特に温泉療養文化館に関する議案が取り上げられた。井英昭議員は、議案第5号に関して、1,600万円の補正について質問した。これに対し、直入支所長の熊谷芳浩氏は、コロナ禍の影響で入浴者数が昨年度に比べて55.36%減少したことが背景にあると説明した。
熊谷氏は、一般の入浴料と家族風呂の減額に言及し、入浴者数、収入が大幅に減少していると強調した。この結果、温泉療養文化館に必要な負担を補うために、一般会計からの繰入金が計上された。また、井議員からは基金の現状についても問われ、同氏は現状の基金は実質ゼロであると明言した。
続いて、議案第21号について、鷲司英彰議員が水道会計の予算案に関する質問を行った。この質問に対し、上下水道課長の衛藤洋一氏は、バランスシートについての説明を行い、単年度の収入と支出が示された部分と、資産に関する状況が異なることを説明した。鷲司議員は、数字が連動しない理由について疑問を持ち、更なる確認を求めた。
その後も議案ごとに質疑が行われ、議会は活発な議論が続く形で進行した。最終的に、予算特別委員会の設置についての議決が行われ、議員たちはそれぞれの議案を次の委員会に付託することに決定した。これは、令和3年度の予算に対する重要なステップであり、特別委員会は16名の議員によって構成されることとなった。
このように、竹田市の議会は新年度に向けて重要な議題を審議し、市民の生活に直結する政策を進める姿勢を見せている。議会は今後の対応についても注視する必要がある。