令和6年6月13日、竹田市議会が開かれ、様々な議論が行われた。主な論点は、障害者に対する差別解消や支援教育、農業振興や畜産業の振興、そして男女共同参画に関するものであった。
特に、工藤忠孝議員は障害者差別解消法について議論を開始した。新しく施行されたこの法律は、障がい者の権利を守るため、行政や民間事業者に合理的配慮を求めるものであると説明した。これに対して、社会福祉課長の後藤いずみ氏は、「合理的配慮は、障がいのある人と事業者が互いに理解を深め、共生社会を構築するうえで重要だ」と述べ、今後の支援強化に向けての取り組みを強調した。
次に、農業振興についての意見も上がった。工藤議員は、農地の貸し借りや耕作放棄地の問題に触れ、特にセンダンの植樹を提案した。農政課長の渡部哲哉氏は、耕作放棄地の有効利用について検討を行う方針を示し、その一環としてセンダンの植樹に関する研究にも目を向けていく意向を表明した。
さらに、体育施設の安全管理についても課題が議論された。工藤議員は、特に学校の遊具や地域の体育施設の点検について注目し、教育総務課長の羽田野京子氏は、点検体制を強化していく考えを示した。
また、男女共同参画に関する取り組みも提起された。阿部雅彦議員は、竹田市の男女共同参画プランの進捗状況を確認し、女性の社会進出が今後の竹田市にとって重要な要素であることを改めて強調した。また、プランの達成状況や今後の施策について、担当課の小島崇氏から詳細な説明があった。
全体を通じて、議員たちが市民の声を反映させるために、様々なテーマに対して真摯な姿勢で討論を行っている様子が印象的であった。市民が安心して生活できる社会の実現に向けた、今後の取り組みが期待される。