令和2年9月10日に開催された竹田市議会において、様々な重要な議題が取り上げられた。特に、新型コロナウイルスの影響が市民生活に与えた変化が議論の中心となった。
市の教育委員会は、新型コロナの影響で学校が閉鎖されていたとき、家庭学習を支援するためのマニュアルやオンライン授業の導入が行われたことを報告した。また、慢性的な課題である生徒のメンタルヘルスに留意し、教師たちが特に注意を払いなじみ深い環境を作る努力をしていると述べた。
さらに、ドメスティックバイオレンス(DV)やセクシャルハラスメントに対する意識が重要であることも強調された。竹田市では、DVに関する相談は増えず、むしろ潜在的なケースが多いため、行政の相談窓口の活用が推奨されている。市はセクハラ対策においても、認知度の向上や相談窓口の設置を進めているが、まだ目に見える形での実効性が薄いとの指摘があった。
また、久住地域観光についても話題に上った。景観保護や登山道の整備が重要であるとともに、外部からの観光客を呼び込むための施策も必要である。特に久住高原荘の復旧への期待や、夏の観光シーズンを見据えた動きが求められた。
市は「たけた未来券」の導入により、地域の観光業を支えようと努めているが、新型コロナと豪雨の影響によって、観光客数が減少している現状には閉塞感が漂っている。観光施設や宿泊業は大きな打撃を受けているが、回復を図るため、地域の連携や新たな観光の形を模索する必要がある。
議会では、以上のような現状と各施策について正確に情報を伝え、質の高い政策の推進が期待された。これらの施策は竹田市の未来を支えるためには欠かせない要素であり、今後の改善が強く求められる。