令和元年12月12日、竹田市議会では第4回定例会が開催された。
出席した議員は16名で、議事の主要なテーマは31件の議案に対する質疑であった。議案第106号から第136号までの合計31案件を一括議題として取り扱うことが確認された。
会議の冒頭、議長の佐田啓二氏が「本日の議事はお手元に配布された日程表に従い運営する」と述べた。質疑は議案番号順に進められ、議案第107号の質疑において、鷲司英彰議員が竹田市立こども診療所の特別会計の件を取り上げた。彼は予備費の補正について「その意味が不明瞭」と指摘し、補正の趣旨を明らかにするよう求めた。
これに対し保険健康課付課長の坂本信江氏は「今年度、消費税の還付金を14万9千円いただき、余剰分を予備費に充てた」と回答した。このように、議員は各議案の内容を深く掘り下げ、質疑応答が行われた。
次に、議案第110号に関連して、吉竹悟議員が人事院勧告に基づく職員給与の増額について質疑を行った。彼は竹田市の財政状況に言及し、「人事院勧告を踏まえた増額は正しい判断か」と疑義を呈し、職員給与カットと人件費のバランスを懸念した。
さらに、上下水道課長の赤木宏幸氏は、「全市的な統一のもとで給与の増額を計上している」とし、経常収支に与える影響について説明した。また、総務課長の後藤和重氏は「今回は職員の努力に対する配慮と人事院勧告への遵守を考慮した」と説明した。
質疑が続く中、職員手当の改定に対して、担当者から詳しい説明が行われたが、吉竹議員は「竹田市の現状を考慮すべきだ」と強く主張した。議長は他に質疑がないことを確認し、予算特別委員会の設置についての議題に進んだ。
最後に、予算特別委員会が設置され、委員長には渡辺克己議員、副委員長には山村英治議員が選出された。全議案はそれぞれの常任委員会に付託されることが決定された。議事を終え、午前10時51分に散会となった。これにより、予算特別委員会の設置や議案に関する質疑が行われたことが確認され、今後の議会運営に向けた意義深い意見交換がなされた。