令和4年1月31日、竹田市議会第1回臨時会が開催された。
本臨時会では、新型コロナウイルス感染症や地震に関する報告がなされ、議案第1号の令和3年度竹田市一般会計補正予算(第11号)について審議された。
市長の土居昌弘氏は、1月22日に発生した日向灘を震源とする地震について報告した。竹田市では一部地域で震度5強が記録され、災害警戒本部を設置して対応を行ったことが強調された。地震による具体的な影響として市道の落石や被害の発生が確認されたが、幸いにも大きな人的被害はなかったという。今後、南海トラフ地震に備えた防災施策は深化させるとの意向が示された。
さらに、現在も進行中の新型コロナウイルスの感染状況についても言及した。市内では連続して感染者が確認されているが、庁内では県との連携を強化しつつ、対策に取り組む方針が述べられた。
議案第1号について、歳入歳出ともに1億6,006万4千円の増額を計上し、予算総額が210億8,000万5千円に達する内容である。主な歳出では、減債基金積立金や保育士等の処遇改善、飲用水改善などが計上されている。加えて、農林水産業費と商工関連費についても増額事項があるため、施策の実施が期待されている。
質疑の場面では、議員たちから具体的な支援策や復旧計画に対する疑問が呈された。特に、地震による民間施設や公共施設への支援については慎重に進める必要があるとの意見があった。財政課長の筑紫聡氏は、必要に応じて予算の追加提案を行う意向を示した。
討論では、提案された予算案の可決が議論され、最終的に原案通りに可決された。議会運営では新型コロナ対策として、議場の換気やマスク着用が徹底されている。
本臨時会は午前10時に開会し、午前10時18分に閉会した。議会は、今後とも市民の安全・安心を第一に考えた施策を展開していく方針を強調した。