令和4年12月に開催された竹田市議会の定例会では、さまざまな重要事項が議論された。特に影響が大きかったのは、昨年の台風第14号による被害状況の報告とその対応である。阿南智博議員は「この台風の影響で数多くの公共土木災害が発生した」と述べ、被害状況について詳細に質問した。建設課長の堀徳広氏は、具体的な数字を挙げ、「市道災害が18件、被害額は1億3,000万円に及び、河川災害も含めると、総被害額は2億3,000万円となった」と報告した。復旧に向けた国の査定も受けながら、その準備を進めていく方針も確認され、早期の復旧が期待される。
また、阿部雅彦議員は「玉来川かわまちづくり事業」や「デジタル化によるまちづくり」について言及し、市民からの要望が次々と挙がった。特に玉来川については、自然環境の保全や地域振興が絡む重要なプロジェクトであることから、様々なアイデアや意見が集約される必要がある。市では、草刈りや環境保護活動など、多角的な整備について議論を進めている。
鳥獣(イノシシ・シカ)による農作物被害についても強調され、農政課長は「昨年度の被害面積は15ヘクタール、被害額は1,680万円に減少した」と述べつつも、引き続き有害鳥獣の個体数管理が求められることに留意している。また、新規就農者へのさまざまなサポートが報告され、「特にフレイル予防として健康を守る活動が必要」と認識されている。
最後に、学校の環境整備についても議論され、教職員の長時間労働の是正や教員の負担軽減が今後の重要な課題として取り上げられた。これに伴い、PTA等のボランティア活動の重要性が挙げられ、地域全体で学校と連携した環境整備が進められるべきであるとの考えが示された。議会では、今後の対応や新たな提案が求められている。