竹田市議会の令和2年第4回定例会が、2020年12月9日に開催された。
本会議では、佐藤美樹議員や山村英治議員が様々な問題について一般質問を行う中で、具体的な課題や市の施策について議論が交わされた。
特に、竹田温泉花水月の運営に関しては、佐藤美樹議員が現在の赤字運営の状況を指摘。商工観光課長の渡辺一宏氏は、花水月の経営の苦境に対して市民の意見を集約するためのアンケート実施を伝え、その結果、一部の市民からは存続を支持する意見が多かったと報告した。花水月は地域の生活の場であり、簡単には閉館できない重要な施設であるため、今後の運営方針が注目されている。
続いて、国営大蘇ダム漏水対策に関する問題も挙がり、山村英治議員が不安視する声を上げた。大分県と熊本県の連携の下、九州農政局からの情報不足が浮き彫りになり、ダム管理協議会の早急な開催が求められた。市長の首藤勝次氏は、今後の安定供給確保に向け、具体的な検証と対応策を講じていることを説明した。
さらに、文化振興財団の設立についても議論が進む中で、青少年の文化活動支援や地域の活性化を目指す意見が多く出る。関係者からは、地域の特性を生かした文化施策の重要性が再確認され、新図書館の影響については周辺住民への配慮が欠かせないとの意見があった。
この会議を通じて、竹田市として地域が抱える様々な課題に対し、市民の声を反映させる必要が強調された。市民生活の質の向上のため、今後より一層の協議と取り組みが重要となる。