令和5年12月7日、竹田市議会は第4回定例会を開催した。
議会では、後藤建一議員から交通チケット事業の詳細が問われ、政府の新型コロナウイルス感染症対応のもと、外出を促進するチケットの発表により、期待される効果について議論された。
後藤議員は、竹田市プレミアム付き交通チケット事業について質問し、この事業の目的を「市民の外出促進と事業者の収入増加」と強調した。総合政策課長の本田広行氏は、チケットの反響を報告し、約3千組が完売したと述べた。議会では、さらなる事業者への支援が必要とされ、タクシー会社の支援にも言及がなされた。
次に、豊後竹田駅周辺の開発計画について、後藤議員は進捗状況を確認した。建設課付課長の峯野憲司氏は、国土交通省への都市再生整備計画の提出を来年度に計画しており、地域住民との合意形成も進めていると答えた。
竹田市の農業高校、久住高原農業高校の寮運営についても議論が行われ、賢明な食育の重要性が浮き彫りとなった。賀籠六めぐみ議員は、食事の改善点と残渣の問題を提起し、さらなる教育活動による地域との結びつきを求めた。久住支所長の筑紫聡氏は、食事内容の改善について答弁し、可能な限り食材を地元で調達する方針を示唆した。
出産・子育て支援策については、妊婦健診及び出産に係る移動費用を助成する取り組みが発表された。社会福祉課長の後藤いずみ氏は、効果的な支援策を図ると約束し、竹田市の少子化問題に対処していくことを表明した。
さらに、阿南智博議員は、祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク関連の取り組みについて質問し、地域活動の重要性、特に伝統芸能の継承や地域住民の結束が持続可能な地域社会の実現に繋がると訴えた。今後のエコパーク活動には、地元住民の連携強化が求められ、課題解決へ向けた取り組みが期待されている。
以上のように、議会では地域の活性化、住民の生活質向上に向けた様々な意見と活発な議論が交わされた。竹田市では、これからも持続可能な地域社会を輸入していくための施策が進められる見込みである。