令和3年9月2日に開催された竹田市議会第3回定例会では、重要な議題が取り上げられた。
まず、議会が新型コロナウイルス感染症対策として、議員や執行部職員はマスク着用を徹底し、議場内の換気を行う方針を示した。これにより、密を避けた安全な運営が求められる背景には、全国的な感染状況の悪化がある。
議会では、提案理由の説明が行われ、市長の土居昌弘氏がさまざまな報告を行った。なかでも、農業振興や企業誘致、観光振興に関する県知事との意見交換が触れられ、竹田市が県内での農業産出額で高い評価を受けていることが強調された。また、豪雨による影響や新型コロナウイルス対策についても報告され、竹田市の具体的な対応が明示された。
特に新型コロナウイルスのワクチン接種状況は注目されており、71.8%の市民が1回目の接種を完了したと述べられた。この数値は県内でも高水準とされ、医師会の協力によって効率的に接種が進められている。
本定例会で上程された議案の大半は予算案や条例案であり、包括的な施策の見直しが図られた。特に、「竹田市過疎地域持続的発展計画の策定について」は、地域振興に向けた重要な施策である。この計画の策定により、過疎地域の持続可能な発展に向けた具体的な方策が検討される見込みである。
さらに、竹田市立こども診療所特別会計の補正予算が提案され、地域の医療体制の強化が図られる。また、農業や水道事業に関する補正予算案も提出され、地域経済の安定を図るための取り組みが示された。これらの議案は、今後の市議会において慎重に審議される運びとなる。
最後に、諮問第1号として人権擁護委員候補者の推薦が行われ、原案通り適任とする決定が下され、本日の日程は終了した。議会の円滑な運営と市民に対する透明性の確保が求められる中で、竹田市は今後もこの方向性を継続していくと期待される。