令和2年7月29日、竹田市議会は第2回臨時会を開会した。
本臨時会では、令和2年度の補正予算に関する議案が承認された。市長の首藤勝次氏は、現在進行中の新型コロナウイルス感染症に対する取り組みと、最近の大雨による自然災害について報告を行った。
首藤市長は、7月の豪雨によって竹田市に甚大な被害が出たことを強調した。被害者数は、負傷者が2名、全壊した住居が2戸であり、17戸が床下浸水。農業用施設も640件が被害を受けたと述べた。また、早期の激甚災害指定に向けて国に働きかけを行っていることを明らかにした。
特に商工業や観光業への影響が懸念されており、経済再生を目指す竹田市では「たけた未来券」を活用した支援策が8月より施行予定で、農業支援策も詳述された。市長は「経済復興を果たさなければ暮らしが崩壊する」と述べ、急務としての認識を示した。
また、議案第90号では一般会計の補正額が12億5,928万7千円となり、公共土木施設災害に対する復旧費や商工費の増額が提案された。歳入面では国庫支出金や県補助金の増額が計上されている。
質問に応じた企画情報課長の工藤隆浩氏は、「新型コロナウイルスに対する地方創生臨時交付金」として、1億3,967万1千円が竹田市に交付されることを明らかにした。さらに、商工観光課の渡辺一宏氏は、新規に設ける"竹田市事業継続支援金"について説明し、20%以上の売上減少に応じた補助が計画されているとした。
新型コロナ感染防止策の中、自市の新型コロナウイルス対策として消毒や健康管理に努めていることも伝えられた。特に、体制を強化するための予算計上が恵まれた情報が議会で承認された。