令和2年9月竹田市議会において、いくつかの重要なテーマが議論された。特に注目されたのは、竹田キリシタン文化の振興と新型コロナウイルス関連の施策である。市議会では、吉竹悟議員が竹田キリシタン文化の総括とその展望について質問を行い、高い評価を得ていると指摘した。吉竹氏は、過去のイベントとその成果を挙げ、文化の振興が市の観光資源にどれだけ貢献しているかを示した。
さらに、阿部雅彦議員は新型コロナウイルス感染症の影響と、それに対する災害対策の強化について質疑した。彼は、保護者への給食費無償化の拡大や、医療・福祉へのICT技術の導入等が重要であると強調した。
また、徳永信二議員が提起した学校給食費の無償化について、教育理事は現状と今後の方針を説明し、5件の申請があったこと、総額が240,000円であることを明らかにした。子供たちの健全な成長を促進し、市民全体の経済的負担を軽減する意義が強調された。
続いて、上島弘二議員からは「スーパーシティ法」についての懸念が提起された。自由な個人情報の流通が、懸念される監視社会につながるという指摘は、国の支持を受ける方向性を見直し、慎重な検討を求めるものであった。市長は、情報管理には十分注意を払う必要があるとし、地域の持つ特性を活かす市民参加型モデルを導入する考えを示した。
このように、竹田市議会では、地域の文化振興や新型コロナウイルスへの対応策、さらにはICTの導入による生活の質向上など、さまざまな課題が取り上げられた。特に、竹田キリシタン文化が観光資源としての成長を続けることや、学校給食費の無償化という施策が、市民全体の利益につながるよう期待される。