令和2年竹田市議会第4回定例会が12月2日に開会した。
この日は、16件の議案が提出され、その大半が補正予算に関するものである。市長の首藤勝次氏は、補正予算の内容や現在抱えている課題について詳細に説明した。特に、令和2年度竹田市一般会計補正予算が2億9,889万2千円の増額で、総額273億874万円となることを報告した。
議案の中では、ふるさと納税に伴う経費や障害者自立支援事業などへの補正が目立っており、社会福祉や教育関連の予算が強化されることが見込まれる。具体的には、民生費では障害者自立支援事業に3,700万円、障害児放課後デイサービス事業に1,000万円がそれぞれ増額計上される。
また、竹田市の新型コロナウイルス感染症対策として、市長は基本的な感染防止対策の徹底を強調した。冬期に向けて、外気温の低下や室内の換気不良が懸念され、注意が必要である。市議会では、議員や執行部職員がマスクを着用するなどの感染対策が取られている。
さらに、現在進行中の竹田市のインフラプロジェクトについても言及された。市長は、熊本・大分地震後に開通した国道57号の復旧について、観光動線の強化が地域経済に寄与していると述べた。また、新しい竹田市歴史文化館「由学館」の開館後の集客状況についても触れ、多くの市民が訪れ、地域の文化向上に貢献することを期待している。
本定例会に提出された議案は、予算案9件、条例案3件、一般案4件である。これらの案件は全て慎重に審議される予定であり、今後の竹田市の財政運営に重要な影響を与えると考えられる。議長は、会期を12月22日までの21日間と決め、出席議員数の確認後に会議を終了した。