令和2年3月17日に開催された竹田市議会第1回定例会では、議案に対する質疑や特別委員会設置についての審議が行われた。
初めに、議案に対する質疑が行われ、いくつかの項目が提起された。特に、国民宿舎久住高原荘の経営状況について議論が集中した。首藤健二郎議員(1番)は、「宿泊料が軒並みマイナスとなっている要因は何か」と質問したのに対し、久住支所長の志賀良雄氏は、「インバウンドの減少が影響しています」と答えた。加えて、宴会利用数も減少していることを指摘し、経営改善についても触れた。
その後、議案の委員会付託についても言及された。議案は、報告第1号及び第1号から第53号までの合計54案件が一括して付託され、予算特別委員会設置が承認された。委員長には山村英治議員、そして副委員長には鷲司英彰議員が選任された。
また、竹田市立こども診療所の運営状況や、堆肥センターの指定管理に関する審議も行われた。特に、堆肥センターの指定管理料が依然として高額であることに対し、討論が続いた。徳永信二議員(10番)は、「指定管理者の選定基準について具体的な改善案を考えるべき」と強く指摘し、運営の効率性が求められる意見が相次いだ。これに対し、副市長の野田良輔氏は、「目的を達成するためには一般財源を使うことも考慮しなければならない」と述べ、今後も経営改善に向けた取り組みが必要であると強調した。
最終的に、議案は全て賛成多数で通過した。議会運営が一層厚みを増す中、予算特別委員会設置を通じ、今後の施策についてしっかりとした審議が求められる。議会は全ての案件についての付託を行い、具体的な結果を追求していく。次回の会議が待たれる。