令和元年6月17日、竹田市議会の第2回定例会では、教育や文化振興、国営事業の同意取得などさまざまなテーマが議論された。
最初に、井英昭議員が乳幼児期の子育て支援について質疑を行った。井氏は、竹田市の出生数が79名であることから少子化の重大性を指摘し、チャイルドシートの貸し出し制度の導入を提案した。その回答として、社会福祉課長の志賀郁夫氏は、県内の他の市では貸し出しが行われているが、竹田市においてはチャイルドシート貸し出しに設備や費用面などの課題があることを強調した。
次に、山村英治議員は国営事業の同意取得について質問した。農林整備課長の堀徳広氏は、大蘇ダム関連事業の進捗状況を報告し、地元の同意を得るための取り組みを説明した。さらに、クアハウスとの土地貸借契約についても言及し、今回の契約は特に無償貸付けとなっている経緯や法律上の問題を整理して説明した。
渡辺克己議員は宿泊棟とレストラン棟の建設状況について質疑し、当初の計画からの変更点を問いただした。直入支所長の後藤芳彦氏は、設計者や施工者との協議を通じて、宿泊棟が14棟で100人規模を確保できる旨を答えたが、その具体的な内容については疑問が残る。議員の指摘に対して、各段階での市の関与の重要性を認めつつ、最終的な責任の所在については不明瞭であった。
また、クアハウスの運営にかかる経済面についても議論があり、市長は取り組みの意義や今後の計画について語った。これに対し、議員たちは事業が継続的に成功するための市の役割について意見を交わした。最後に、なぜこのような計画が進められるのか、信頼性など様々な点について改めて説明を求めた。