令和4年6月14日に開催された竹田市議会第2回定例会で、重要な議題に関する一般質問が行われた。
議論されたのは、生涯学習の推進や視覚障がい者への支援策、また岡城跡の保全策などである。特に注目を集めたのは、佐藤美樹議員が提起した生涯学習についての質問であった。彼女は、生涯学習が今後一層重要になることを強調し、竹田市の取り組みについて市の見解を求めた。生涯学習課長である工藤直樹氏は、竹田市における生涯学習の基本目標を紹介し、その多様な学習機会を充実させることに取り組んでいると答えた。
視覚障がい者の支援についても議論がなされた。社会福祉課長の後藤いずみ氏は、視覚障がい者へのサポート内容や、具体的な支援の取り組みについて説明した。特に、視覚障がい者支援における制度の見直しが求められたことは、大きな関心を呼び、具体的な改善策も提案された。
岡城跡についての質疑もあった。佐藤議員は、岡城跡の滑りやすい階段や転落事故への対策について質問。まちづくり文化財課長の古田卓氏は、安全面的な配慮を強化し、事故防止に向けた取り組みの重要性を説いた。これに対し、佐藤議員は、観光資源としての岡城の魅力を高めるため、関連施策の一層の強化を求めた。
上島弘二議員による学校統合問題が取り上げられると、教育総務課長の野仲芳尊氏は、統合検討委員会の構成について説明し、保護者の意見を十分に反映する考えを示した。教育体制の変化に伴う教師不足の問題も指摘され、学級編成による影響が報告された。
さらに、地域公共交通問題も重要な議題となり、総合政策課長の渡邊良夫氏が、地域交通網計画の進捗状況を詳述した。ここでは特に、住民に向けた交通の利便性向上に向けた取り組みの必要性が強調された。
最後に、所有者不明土地に関する議論では、税務課長の坂本大蔵氏が所有者不明土地の影響とそれに対する対策について説明した。特に、税収に対する未納や減少に関する懸念が語られたことから、市としての対策が今後の重要な課題となることが認識された。
全体を通じて、議会における議論は、竹田市の地域づくりや支援体制の強化に向けて、さらに深められる必要があるとの認識で一致した。