令和元年9月10日に開催された第2回中津市議会定例会では、さまざまな重要な問題が取り上げられた。
特に、横領事件についての解決策が問われた。「市民に明確な説明責任を果たし、早期解決に向けた決意を示す必要がある」と荒木ひろ子議員は強調した。
この横領事件は市民の信頼を失う結果となっており、再発防止策が求められている。教育長は返済の現状について「現在まで返済はされていない」と述べ、説明責任を果たす態度が必要であることを示唆した。
また、高齢者の外出支援についても議論が進んだ。高齢者が安心して外出できる体制が急務とされており、「今年10月1日より、乗合タクシーの試験運行を予定している」という松尾邦洋企画観光部長の発言があった。特に、路線バスの減便に伴う対応策が期待されている。
保育の充実に対しては、保育料無償化の影響に伴い給食費の徴収が話題となった。「副食費として月額4500円を徴収予定」との説明があり、世帯負担の軽減策についても意見が寄せられた。
その他、地域や家庭における教育支援の必要性についても言及があった。「地域のつながりを強化するコーディネートが求められている」と教育長が述べ、地域貢献の重要性を説いた。
さらに、持続可能な循環型社会についても活発な議論があった。「廃プラスチック問題への取り組みやマイバッグの普及率についても考えるべき」という須賀要子議員の発言があった。市は、循環型社会の実現に向けた施策を今後も進めていく考えを示した。
最後に、ムクドリの問題については「在来の野生鳥獣として捕獲対象外だが、問題解決に向けた情報収集と対策が求められています」と商工農林水産部長が語った。
今回の定例会では、地域社会の課題に対して様々な視点からの意見が出され、今後の施策に求められる市民参加の重要性が強調された。特に、行政と地域が連携し合い、それぞれの問題に取り組んでいく姿勢が求められ続けるだろう。