令和5年第3回豊後高田市議会定例会が開かれ、様々な重要事項が議題に上った。
議会では大雨による災害の状況が報告され、市長の佐々木敏夫氏は、記録的な降雨がもたらした影響に言及した。特に7月の大雨では、市内各地で土砂崩れや浸水が発生し、避難指示が発令されたことが強調された。幸いにも人命に関わる大きな被害は無かったとのことだが、土砂崩れによる家屋被害が発生した。この状況を受けて、災害復旧事業費の予算が専決処分されたことも報告された。
水道水の断水についても説明が行われた。市長は、漏水が発生した原因を詳細に説明し、影響を受けた市民に対する謝罪を述べた。それに伴う臨時給水の対応についても感謝の意を表し、多くの関係者の協力に対して心からお礼を述べた。
物価高騰に対する緊急支援金事業では、全世帯に向けた金銭的支援が行われており、給付率も好調であることが報告された。特に、全世帯に3万円、子育て世帯には子ども1人当たり5万円の支給が進んでおり、94%の世帯が受け取ったとのことだ。こうした支援は、生活の厳しさを少しでも和らげるためのものである。
観光振興の取り組みも報告され、夏のイベントが賑わいを見せ、地域の活性化に成功したとのこと。特に、夏の恒例イベントである長崎鼻サマーフェスティバルや高田観光盆踊り大会の開催が嬉しい成果を収めたようだ。今後も地域振興に向けた取り組みが続けられる。
農林水産業の振興においても、特に肉用牛の繁殖に関する新たな取り組みが口にされ、新規就農者の増加が報告された。これにより、本市の人口増にも寄与していることが示された。
また、高齢者への配慮として、敬老月間にちなんだイベントや支援事業が実施され、地域全体で高齢者をもてなす準備が進んでいることが述べられた。特に、各自治会において敬老事業の準備が整いつつあり、地域の結びつきの強化が期待される。
最後に、兄弟都市との交流事業やスポーツ振興についても触れられ、今後の展開に期待が寄せられている。将来的には、これらの活動を通じてさらに地域の絆が深まることが期待される。