令和6年第2回豊後高田市議会定例会が6月25日に開催された。
本会議では、豊後高田市の一般会計補正予算や税条例の改正が議題に上がり、重要な決議がなされている。
この日程では、主に第29号議案の令和6年度一般会計補正予算(第2号)が審議された。総務委員長を務める菅健雄氏は、歳入の内容を詳述し、補正額は5,878万5,000円の増額となると報告した。
特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する支出が言及され、回答者の説明によると、助成金の積算根拠を明確にしつつ事業進行を図る考えが示された。また、この議案は全員異議無く可決された。
さらに、第31号議案にある公共的施設の整備計画変更に関しても賛同が寄せられた。市の委員からは、具体的な計画額の報告が求められ、予算の推進には透明性が重要である旨が強調された。
また、税条例の一部改正については、非課税世帯を対象とした支給事業の議論が進み、説明者は国の制度に基づく具体的な対応状況を示した。
中でも特に注目されるのは、国民健康保険税条例の一部改正に関する議論である。反対見解を示した大石忠昭氏は、現在の保険税が市民の負担感を高めており、減額に向けた取り組みが望まれると強調した。これに対して市の職員や市長は、財政状況や規制に基づく立場から説明を行い、議会内で意見が交わされる展開であった。
さらに、市長・佐々木敏夫氏は、新たに六郷山が国の史跡になることについて祝辞を述べ、地域の歴史と文化の重要性を強調した。また、教育委員会の委員任命と公平委員会委員の選任に関する議案も可決され、議會内での合意形成が示された。
最終的に、義務教育費の国庫負担制度を堅持する意見書案が提出され、教育環境の改善を求める要望が議会全体で支持を受ける形となった。