令和5年6月21日、中津市議会では第2回定例会が開催され、議員たちが未来を担う子どもたちや若者たちのための施策について質問を行う。
三重野玉江議員は、インターンシップ制度や若者に選ばれる市のビジョン、高校卒業までの医療費助成について提起した。特にインターンシップに関連して、彼女は若者が実際に職業を体験し将来的な選択を行う大切さを強調した。彼女は、「多くの若者がインターンシップに参加し、市職員の仕事を理解することが、将来のキャリア選択にもつながる」と述べた。これに対し、総務部長の大下洋志氏は「大学からの申込に応じて調整を行い、過去には二名を受け入れた実績がある」と回答した。
続いて、山影智一議員は、「魅力あるまちづくり」をテーマに、民事基本法制の見直し、主要幹線道路の整備状況といった課題について言及した。彼は、「都市計画が昭和の時代から変わらないことが問題」と指摘し、公共交通機関の重要性を訴えた。「公共交通の活用を強化するためには、駅を拠点にした街づくりが求められる」と述べた。
さらに、三重野議員は中津における子ども医療費助成の拡充を求め、「高校生まで助成を広げない理由が分からない」と強調した。これに対して健康福祉部審議監の高尾恭裕氏は、制度の持続可能性を重視しつつ現行制度の維持に努めると応じた。
二人の議員はそれぞれ異なる観点から魅力ある中津市の実現に向けた意見を交わした。その中で、三重野議員が掲げた「使用済みおむつの処理問題」については、保育所の処理状況が現在良好であると確認されたが、さらなる多様なアプローチが求められることも強調された。子育てしやすい環境作りに向け、各種施策の推進が期待される。