令和6年2月27日、中津市議会にて第一回定例会が行われ、市内の様々な重要課題について議論が交わされた。今回の会議では、中津市の医療体制や教育予算、長者屋敷官衙遺跡の整備、避難所における災害時の対策などがテーマとなる。
医療体制について、恒賀愼太郎議員が日曜・休日の当番医制度の運用や市民病院との役割分担について質問。健康福祉部審議監である高尾恭裕氏は、当番医制度の目的は初期救急診療体制の確保であり、緊急時の受診方法についての周知が必要であると述べた。また、市民病院への受診が容易になるための改善策として、令和6年4月から新たに中津市民病院以外の二次救急医療機関も対応することが決定された。
次に、教育予算についての質問も重要視された。恒賀議員は、学校施設整備が進んだ今、原材料費か修繕費の管理方法についての考え方を問うた。教育委員会教育次長の黒永俊弘氏は、各学校の実情を考慮しながら資源配分に取り組んでいると応じた。生徒への十分な支援が継続されることが求められる。
さらに、長者屋敷官衙遺跡の整備についても取り上げられ、進捗状況が相良卓紀議長から報告された。長者屋敷官衙遺跡は、市民に歴史的な価値を提供する重要な施設であり、整備計画の進捗を見守る必要がある。
また、避難所における停電対策については、大下洋志総務部長が、非常電源の設置状況やポータブル発電機の備蓄計画について触れ、災害時の対策に力を入れている姿勢を示した。特に、公共施設にはガスバルクによる電源が整備されており、緊急時の対応が重要であると語った。
中津市に存在する空き家問題や市報へのデジタル化の取り組みも話題に上がり、適切な対策が示された。大内直樹議員の質問により、空き家バンク制度の拡充が求められ、適用メニューの充実も期待されている。
これらの質問と答弁を通じて、市議会は市民の生活向上に寄与する重要な役割を担っており、各テーマにおいて今後も議論を続けていく必要性が指摘された。