令和3年9月定例会の中津市議会では、様々な重要な問題が取り上げられた。
本田哲也議員は、海洋プラスチックごみ問題に対する市の認識を訊ね、現在進行中の具体的対策について触れた。生活保健部長の勝見明洋氏は、「プラスチックごみの海洋汚染は確認されており、環境意識の向上に努めている。」と述べた。
次に、本田議員は瀬戸内海の漁場における栄養塩の不足に言及し、このままでは漁業が衰退してしまう懸念を表明した。商工農林水産部長の大下洋志氏は、「栄養塩の供給を行うため、改正瀬戸内海環境保全特別措置法に基づいて計画を立てている。」と応じた。
また、水産物の流通促進についても本田議員が質問し、特に中津の特産品「ハモ」の流通がコロナ渦で厳しい状況であることを強調した。販売状況の厳しさについて触れた商工農林水産部長の大下氏は、今後の販路拡大に向けた計画を発表した。
さらに、森林環境譲与税に関する議題では、適切な森林管理と担い手を育てる重要性が話題になり、特に最近の気候変動や災害への対応に向けた施策の必要性が議論された。
小中学校におけるいじめ問題が取り上げられ、教育委員会の黒永俊弘教育次長は、「いじめの認知と早期発見を図り、積極的に対応を進めている。」と説明した。
観光対策として青の洞門についても議論され、観光業への影響や今後の展望が語られた。特に、地域活性化に向けた取り組みが求められる中、観光資源としてのハモや青の洞門の魅力探求の重要性が再確認された。
新たに加わった議題には、地方創生施策としての人材支援に関する議論や、住民が幸福を感じられるデジタル化施策に関しても意見が交わされた。特に松葉民雄議員は、生活困窮者対策や防災について具体的な施策を求めた。
議論の最後には、危機管理や災害に対するイノベーションや地域連携の強化が大切であることが再確認された。