令和5年12月13日に中津市議会の第4回定例会が開催された。この日の議事では、令和5年度の一般会計補正予算や各種条例の改正案が取り上げられ、市民生活への影響が大きい内容が多く含まれていた。
特に注目された議第115号の令和5年度中津市一般会計補正予算(第5号)では、障害児福祉費の増加が話題になった。須賀要子議員は、障害児通所給付費の推移について質問し、福祉支援課長の竹下将人氏は、「令和4年度は4,619人と過去最高の利用人数であり、需給が増加傾向にある」と回答した。この背景には、医療や福祉、教育の連携強化が進んでいる影響があると説明した。
さらに、体育施設条例の改正についても質疑が交わされ、特に値上げの理由や計画についての明確な説明が求められた。市側は、施設の運営経費が上昇しているため、他の水上スポーツ施設と比較した上での適正価格と強調した。また、利用料の改定は30年ぶりであると述べた。
ライブ体験を通じた観光振興策が発表され、今後のデスティネーションキャンペーンにおいて、参加者数の増加策や宿泊者数を目指す姿勢が示された。観光課長の岩丸祐子氏は、「2024年の春に向けたプロモーション活動を通じて、地域の誘客を図る」と強調した。
市職員の給与に関する改正案も提案されたが、特別職の引き上げに関しては議員の間で議論が分かれた。三上英範議員や川内八千代議員から、市民感情にも配慮すべきとの意見が出され、今後の対応が求められた。
こうした質疑や答弁を通じて、議会は市民生活に直結する重要な問題についての議論が深まり、今後の施策の実施に向けた健全な環境作りが求められていることが明らかとなった。