令和元年9月30日、中津市議会の第2回定例会が開催された。
議題には、計40件の案件が一括議題として提出され、各委員会の報告が行われた。
議事の中では、特に「核兵器禁止条約への参加を求める意見書」と「北朝鮮等の現実の安全保障上の脅威に対処する意見書」について、多くの議員から賛否が交わされた。
「核兵器禁止条約」は、2017年に国連で採択されたもので、核兵器の使用や保有を禁止する内容が盛り込まれている。
その意義を述べた「須賀要子氏」は、被爆国としての立場から、この条約への参加が国際的な核の使用禁止議論を進めると強調した。
対して「中村詔治氏」は、現実の安全保障上の脅威、特に北朝鮮の核開発について懸念を示し、核兵器禁止条約が国際社会を分断させる既存の課題も訴えた。
彼は、「北朝鮮の脅威に対処しつつ、安全保障の環境を強化する視点が必要」と発言した。
議論の結果、「核兵器禁止条約への参加を求める意見書」は否決されたが、「北朝鮮等の現実の安全保障上の脅威に対処する意見書」は採択された。
議長「山影智一氏」は、今回の結果を受けて、今後もこの問題について議会内での議論を継続させる考えを示した。
また、一般会計補正予算に関する議案も順次審査され、多数が原案通り可決される結果となった。否決された意見書を除くほか、15件の議案は閉会中の継続審査に付される旨決議された。議会は、これからも地域課題の解決に意を尽くしていく方針を確認した。
この定例会は、議会における重要な議題が多かった。
特に安全保障や防災等への取り組みの必要性が浮き彫りとなる結果となった。今後の議論に注目したい。