令和3年9月29日、令和3年9月定例会(第3回)が中津市で行われ、議会は重要な決議や意見書を審議した。
本会議では、主要な議案の一つとして「令和3年度中津市一般会計補正予算(第4号)」が取り上げられ、全員一致で原案が可決されました。これにより、市の財政状況の改善が期待される。
また、「中津市過疎地域持続的発展計画書の策定について」も重要な議題となり、地域の人口減少を防ぐための施策が議論された。総務企画消防委員長の大内直樹氏は、「地域を守るためには、人がどのくらい必要かを考えなければならない」と強調した。
さらには、コロナ禍の影響を受けた農業の支援に関する請願が提出されたが、その内容は不採択となった。請願第1号の発起人である三上英範氏は、「この請願は国民の主食である米の生産を持続させるものであり、真剣に受け止めるべきだ」と訴えたが、賛成意見は少数派に留まった。
一方、抗原検査センター設置に関する決議も提案され、多くの議員が賛同の意見を表明した。川内八千代氏は、感染源を特定し拡大を防ぐために必要不可欠だと説明した。にもかかわらず、この決議も否決される結果となった。
加えて、教育産業建設委員会が提出した「大分県主要農作物等種子条例制定を求める意見書」は否決された。議員の中村詔治氏が「現状で条例を制定する必要はない」と反論した一方で、吉村尚久氏が「地域農業の持続可能性のために必要だ」と主張したが、賛同を得られなかった。
このように、中津市議会は多様な意見を受けつつも、新型コロナウイルスの影響を考慮した議決が続き、市民生活への影響が懸念される中での新しい施策を模索している状況が続いている。