中津市議会の令和5年9月定例会が9月14日に開催された。議員たちは市の観光振興と防災・減災対策に関する議論を行い、具体的な施策について意見を交わした。
古江信一議員は、観光振興について、コロナ禍からの回復に期待を寄せながら、具体的な方策として友好都市との連携やサイクリングロードの活用を提言した。彼は観光客が戻っている現状を示し、様々な地域との再連携の重要性を強調した。特に太宰府市との関係を挙げ、両市の共同でのPR活動を進めていく必要性に言及した。さらに、教育委員会には修学旅行での交流についても質問し、地域間の繋がり強化を求めた。
また、大内直樹議員からは、防災・減災対策が強く求められている。彼は、特に災害時の避難所運営や、過去の豪雨災害に対する市の準備状況について質問した。加えて、道路冠水注意マップの作成や最新の状況に応じた情報の提供を呼びかけた。このほか、自主防災組織の強化にも触れ、自身の地区での自主運営体制を整備する必要性を訴えた。
避難所での情報提供の強化と市民への周知も重要課題だ。教育次長の黒永俊弘氏によれば、中津市の学校では、自らの生活に関連させたキャリア教育が行われており、今後も多様な学びの場が広がっていくとのことだ。特に、子どもたちが主権者としての意識を持ち、未来に向けた準備を整える重要性が強調された。議員たちは各地域の取り組みを活性化させるため、さらなる協力を求めている。
今回の議会では、観光振興と防災対策両方において、地域全体での連携強化が求められていることが際立った。地域自体が情報共有し、市民の安全を守るための意識改革や助け合いが必要であり、持続可能な地域振興を目指す取り組みが今後も期待される。