令和3年12月定例会が中津市議会で開かれた。この会議では多くの議案が上程され、予算の補正が提案された。
特に注目されたのは、新型コロナウイルス感染症対策に関する予算案である。市長の奥塚正典氏は、この状況下での経済の回復に向けて、総額8億5,000万円のプレミアム商品券及び食事券を発行するための予算措置を行ったと発表した。
また、同氏は、11月21日時点でワクチン接種が83.7パーセントに達したことを報告した。さらに、感染拡大により影響を受けた中小企業への支援策も併せて進めていることも強調した。
新型コロナウイルスに関する報告のほか、議会では複数の公の施設における指定管理者の指定も提案された。これには、中津市の観光促進に寄与する施設も含まれており、地域活性化への期待が寄せられている。
議長の中西伸之氏は、議案訂正の件についても言及した。これは、前回の定例会で内容に誤りがあったことへの指摘であり、正確な情報提供が重要であると述べた。
他にも、教育委員会の委員任命や人権擁護委員候補者の推薦についても議論が行われ、各議案は承認される見込みだ。更に、議案の審議とともに、地域の災害対策や防災意識の向上に向けた取り組みについても話し合われた。
このように、令和3年12月の定例会では、コロナ禍に関する対策、地域振興、公共施設の管理など多岐にわたる議題が審議され、中津市の今後の方針が示された。今後の議会の動向にも注目が集まる。