令和元年12月定例会が中津市議会で行われ、特に中津市の魅力や地域振興の重要性が語られた。会派「前進」の林秀明議員は、中津市が「勝ち残りを目指す魅力」について様々な角度から質問を提起した。
林議員は山国川や豊前海といった自然環境の保全が、中津市にとって重要であると強調し、現在の海岸浸食問題について市長に対応を求めた。奥塚市長は、環境保全に向けた取り組みを述べつつ、「国や県とも連携し、具体的な施策を進めていく」と応答。
また、林議員は中津市の独特な職員管理手法にも言及した。特に最近の不正行為に対する内部統制の強化を求め、民間企業での良い事例を参考に、職員の意欲を引き出す目標設定やコミュニケーションの重要性を指摘した。
別の会派「清流会」の木ノ下素信議員は、二元代表制の下での議会の役割について議論。議会が地方自治法に基づいて市長などの執行機関と緊張関係を保つことが求められ、市政への関与をもっと深める必要性が指摘された。木ノ下議員はまた、地域づくりについても幅広く質問し、特に人口減少という危機的な状況に市がどう対応していくのかも問われた。
日本共産党の三上英範議員は、過疎化や高齢化が進む中山間地域の振興策について特に質疑し、農業振興策や地域の人々に寄り添った施策が必要であると改めて強調。
さらに、藤野英司議員は防災・減災について様々な観点から質問し、特に災害時における避難所の運営や地域コミュニティの協力について下地を作る重要性を指摘。今後も市民が避難行動を取りやすくするための工夫が求められることが確認された。