令和5年12月11日に開催された中津市議会定例会では、様々な重要課題が取り上げられた。
議題の中心には、古江信一議員による空き家対策があった。法改正により管理不全空き家が特定空家として扱われ、対応が変わることが強調された。特に、固定資産税の特例が解除される可能性があり、所有者の意識向上が必要だという意見が市の建設部長によって示された。
さらに、クリーンプラザ建替え計画も議論に上がった。廃棄物処理の広域化が進む中、大きな影響を持つこの事業は、地域内外の協力や意見交換を通じて慎重に進められるべきだとの意見が交わされた。
また、山影智一議員は中津市のブランディングやスポーツニーズについて質問。地域の魅力を高めるためには観光資源やスポーツ施設の整備が重要であり、若者が集える環境作りが期待される。
特に、スポーツ振興については、ダイハツ九州スポーツパークなどの整備が進められ、多様なアクティビティが提供されているとの報告があった。このことで地域活性化も視野に入れている。また、相撲場の整備については、老朽化した施設の改善策が検討されているが、なかなか進展が見られないとの課題も指摘された。
一方で、猫と人間との共生についても言及され、TNR活動の進展や地域住民との意見交換が重要であるとされている。その一環として猫の適正飼育や不妊去勢手術の普及が行われている。
また、学校給食制度についての質疑では、調理場の老朽化に伴う新設計画や、食育の一環としてのIT活用が求められた。特に、保護者の間で食育の重要性が再認識されていることが示された。
全体として、議会では市民からのフィードバックを基に各施策の実施や改善を目指す姿勢が見受けられた。今後、さまざまなニーズに応えるための具体的な取り組みが求められている。