令和5年3月1日に開催された中津市定例会では、様々な課題と対策が議論された。
特に注目されたのは、まず中津市の異次元の子育て支援策についてである。日本共産党の荒木ひろ子議員は、妊娠から出産、子育てに至るまでの支援施策を詳細に問うた。荒木氏は、最近の事件を引き合いに出し、子育て支援の現状とその課題を突き詰めることが重要と訴えた。その中で、生活保健部長の勝見明洋氏は、「切れ目のない子育て支援を行い、さらなる充実を目指す」と述べた。この意見には、参加者も強く頷いた。しかしながら、その実現には専門家の継続的な関与が不可欠であるとの認識も広まっている。
次に、荒木氏の「安心して住み続けられる生活支援」という観点からは、物価高騰の影響対策にも言及された。企画観光部長は、国や県との協力を通じて、支援策を展開していく方針を示した。市議会では市民生活がただちに脅かされているという意識が強く、具体的な施策が求められている。
さらに、長生きを喜べる街づくりへも話題は広がった。福祉部長の上家しのぶ氏がその重要性を強調し、介護支援の現場からの声を聞く必要性を訴えた。このような対話を通じて、地域全体での協力が必要とされていることが浮き彫りになった。
また、ミサイル防災訓練の成果についても触れられ、総務部長の榎本厚氏が訓練に参加した市民の意識向上の成果を報告した。今後も地域の防災力を強化するため、計画的に訓練を実施していく姿勢が確認された。
最後に、本田哲也議員は特殊詐欺やごみの問題に関する質問を行った。特殊詐欺については、特に高齢者に対する安全対策を講じる必要性を提起し、福祉部長がその現状と施策を説明した。ごみ分別の効果についても実績が報告され、今後の環境改善へ向けた意欲が再確認された。このように、会議を通して多くの視点から地域課題への取り組みが議論された。