令和5年3月2日に開催された第2回中津市議会定例会では、重要な議題が展開された。特に、新型コロナウイルスの分類変更に関する議論が注目を集めた。
林秀明議員(14番)は、一般質問において「新型コロナウイルスが2類から5類に移行することで、より良い未来を思い描くべきだ」と述べ、教育、医療、介護、観光業における影響を質問した。特に、教育現場においては、交流活動が制限されたことにより、子どもたちの学びの機会が減少したと指摘する。
これに対し、教育委員会の教育次長である黒永俊弘氏は、コロナの影響で様々な活動が制限されてきたことを認め、今後は子どもたちがより充実した学びを得られるよう努力していく意向を示した。
次に、医療分野においても、生活保健部長の勝見明洋氏が現行の医療体制について言及し、5類への移行が進むと、感染者数の把握が困難になる可能性があると懸念を示した。特に「移行後、感染対策が個人の判断に委ねられることが重要な課題となる」と強調した。
加えて、介護現場においても、福祉部長の上家しのぶ氏がフレイル対策と面会制限の重要性を訴えた。特にフレイル対策については、体操教室の再開の必要性をやり取りし、地域住民との交流の場を創出することが急務とされた。
経済面では、中小企業者の販路拡大に向けた具体的な支援策についても話題になった。商工農林水産部長の大下洋志氏は、県や商工会議所との連携を基に支援を展開していると説明したが、リン議員は「具体的な出展費用の助成が必要」と提案し、さらなる地域経済振興への期待を寄せた。
最後に、草野修一議員(24番)は、やまくにの観光振興に関する予算について言及。最新の観光振興策が地域発展に寄与することを期待しながら、課題も指摘した。特に、猿飛千壺峡の整備事業の進展を望む声が上がった。
以上の議論を通じて、地域における新型コロナウイルスの影響から回復し、相互に支え合う地域づくりが求められていることが強調された。