令和6年第2回中津市議会定例会が開催され、市政の重要な案件が多数上程された。
本会議は、令和6年5月29日午前10時より開会し、出席議員は24名、地方自治法に基づく出席者は25名であった。議長の相良卓紀氏が会議を進行する中、最初に会議録の署名議員として、三上英範議員と中西伸之議員が指名された。
続いて、6月26日までの29日間の会期が決定し、議事日程が提示された。その後、議長より議長報告が行われ、市長の行政報告が続いた。市長の奥塚正典氏は、災害に強いまちづくりや交通網の整備、物価高騰に対する支援など、多岐にわたる行政の進捗を述べた。
特に、令和6年度中津市一般会計補正予算第1号において、災害への対応に向けたトイレカーの配備が計画されており、補正後の予算総額は461億6,545万4,000円になると報告した。
また、公共施設の改修や健康福祉の充実に向けた議案も上程され、議第51号では、新設される診療科として肝臓内科や臨床腫瘍科、救急科が紹介された。この変更により、地域医療体制の強化が期待されている。さらに、物価高騰に対する支援策としては、低所得者子育て世帯への給付金政策が発表され、実際に2億9,015万円が支給された実績がある。
交通網に関しては、三光本耶馬渓道路の開通により旧下毛地域と物流ネットワークの強化が図られるほか、観光振興策や産業支援策にも力を入れるとの方針が示された。特に観光イベント「第2回ツールドやばけい」への国際的な参加があったことも報告され、地域の観光資源の活用に期待が高まっている。
最終的に、哲学者福澤諭吉の業績を顕彰する「不滅の福澤プロジェクト」や多文化共生のための取り組みなど、様々な施策が進められることが強調された。市民が安全で安心して暮らせるまちづくりに貢献するため、今後も地域全体の発展に努める姿勢が示されており、議員からの積極的な支援が求められる。