令和4年3月の中津市議会では、外国人との共生や公共交通、いじめ防止など多岐にわたるテーマが議論された。特に、外国人の人口推移については、市民課長の富永幸男氏が全国的な傾向と共に、中津市内の外国人口が前年に比べ1,340人であることを報告した。具体的には、ベトナム人が451人を占めており、コミュニティーとの関係性の構築が重要であると指摘された。
また、未来の公共交通については、利用者の減少が課題となっている。企画観光部長の松尾邦洋氏は、路線バスが赤字に陥り、廃止や減便が進行している現状を説明した。地域住民に参画してもらい、公共交通を守る意識を持つことが肝要であるとの見解を示した。
ハラスメント対策やいじめ防止に関する議論も進められた。福祉部長の上家しのぶ氏は、職場環境の向上や制度の改善を進めていると応答し、被害者が相談しやすい環境の整備が課題であることを強調した。
加えて、トイレ整備の重要性が浮き彫りになり、教育次長の黒永俊弘氏が進捗状況を説明した。学校のトイレ改修に対する方針や避難時のトイレ配置を見直す必要があるとの意見が交わされ、官民一体となった取り組みが期待されている。
今回の議会では、特に電動キックボードの導入が注目を集めた。市内での導入が検討されている中、観光や地域経済への影響について意見交換が活発に行われた。❏