令和4年第3回中津市議会定例会が9月28日に開催された。
この日の主要議題には、令和4年度中津市一般会計補正予算(第3号)が含まれた。議長の中西伸之氏が会議を開き、各委員長からの報告が次々と行われた。特に、補正予算に関しては、契約上の調整や実績を挙げながら、必要な予算が適切に計上されていることが確認された。
総務企画消防委員長の大内直樹氏は、令和4年度中津市一般会計補正予算について、「歳出や基金残高の見込みについてしっかりと審議を進めた」と説明した。特に、基金管理事業費の内訳について詳述し、補正後の見込み残高が5億7,747万8,000円に達することを報告した。
また、厚生環境委員会の小住利子委員長からは、物価高騰対策として高齢者や障がい者支援施設に対する緊急の支援事業についての説明があった。「対象施設は290の高齢者施設と99の障がい者施設で、来年3月まで支援を行う」と述べ、今後も支援を続ける意向を表明した。
中津市の教育面に関する議題も熱を帯びた。須賀要子氏による意見書第10号「子どもたちに豊かな学びを保障し、地域に根ざした学校教育が守られるための環境づくりを求める意見書」については、質疑を経て討論が行われた。賛成の意見が多く集まったものの、反対意見も挙がり、最終的には否決された。
反対討論を行った山影智一氏は、「教育環境の構造改革を見据えた議論が必要」とし、国際化や情報化に即した教育改革の重要性を訴えた。一方、賛成者の吉村尚久氏は、「この意見書を通じて、必要な教育環境を整備する必要がある」と主張した。
最後に、他の多くの議題についても審議が進められ、全ての案件が原案可決となった。これにより、議会としては今後の施策展開に期待する声が高まっている。