令和6年3月、中津市議会にて開催された定例会では、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
地震対策の重要性が強調された。まず、本田哲也議員が南海トラフ地震と周防灘断層帯によるリスクについて言及し、「中津市においては地震への備えが必要である」と述べた。これに対し、総務部長の大下洋志氏は、「南海トラフ地震の発生確率は70%から80%に上昇している」と警告し、今後も地震に対する市の防災意識を高めるべく啓発活動に取り組んでいく方針を示した。
また、長者屋敷官衙遺跡を活用した古代ゾーンの整備状況についても言及された。議員たちはその潜在的な価値を認め、地域振興につなげるべくさらなる整備が必要であると引き続き要望した。教育次長の黒永俊弘氏は、整備計画の進捗状況を報告し、地域の歴史を活かしたイベントの開催計画についても触れた。
学校環境については、木佐貫佳子議員が教育長の振り返りを求め、「子どもたちが安心して通える学校を目指している」ことを確認した。教育長は、教員の配置や教室環境の改善などが進んでいると説明。特に、高齢者が安心して暮らせるまちづくりに関しても、福祉施設の充実や地域支援の重要性が議論された。
文化活動については、大塚正俊議員が「文化薫るまち中津」を提唱し、地域文化の振興の重要性を再確認。教育次長の黒永俊弘氏は、文化振興のためのプログラムが進行中であり、地元の芸術家や団体の協力による新たな企画にも期待が寄せられていると答弁した。