令和4年3月24日、令和4年第1回中津市議会定例会が開催された。議会では、地方自治法に基づき、一般会計予算や特別会計予算の承認を含む36件が一括で討議された。
議第10号、令和4年度中津市一般会計予算について議論が展開され、特に軽自動車に対する重課税については、多くの意見が交わされた。本田哲也議員は、その負担が高齢者や農業従事者にとって厳しいものであるとし、改善を求める立場を示した。また、軽自動車に過剰な重課税が課される現状がエコ推進の効果を欠き、弱者をさらに苦しめる政策であると指摘した。
加えて、指定ごみ袋の有料化問題も取り上げられた。委員会付託省略後の質疑では、川内八千代議員が新型コロナウイルスの影響で市民の負担が増える状況での実施には疑問が残ると述べた。議会では、9月からの実施が決定されたが、事前に市民説明会を行う必要性が強調された。
それに続いて、生理用品を消費税軽減税率の対象にする意見書が提案され、女性や子どもの自殺増加への対策についても言及された。この様な施策が市議会によって採決されたのは、社会的課題の解決に向けた取り組みとして評価される。特に、地域住民の健康や福祉促進を図るため、予算の効率的な配分が求められた。
質疑の中では、コミュニティバス運行の改善についても話し合いがあり、藤野英司議員は地域住民の声を反映させる重要性を強調した。新型コロナウイルスの影響下で、特に高齢者や交通空白地域の住民にとって神頼みとなる公共交通の利用促進が焦点となった。
その後、議会では採決が行われ、反対票も散見されたが、全体として多くの案件は賛成多数で可決された。特に、後期高齢者医療特別会計予算や介護保険事業特別会計予算も原案通り承認され、議会の運営が円滑に進んだことが確認されている。