令和5年3月、令和5年第1回中津市議会定例会が開催された。今回の会議では、新年度の予算案など、重要な議案が数多く上程された。
特に注目されるのは、令和5年度中津市一般会計予算である。これに関して市長の奥塚正典氏は、予算規模が432億円で、前年度比0.9%の増加となる見込みであると述べた。市税収入は増加を見込んでおり、これは企業集積の回復に起因しているとされる。また、新型コロナウイルスによる影響からの回復を念頭に、地域経済の活性化を図る施策が盛り込まれている。
奥塚市長は、「コロナ禍においても、市民サービスを向上させ、持続可能な財政運営に努める」と強調した。しかし、地方交付税は微減とされており、今後の財政動向には注意が必要である。
議案の中には、新型コロナウイルス対策や物価高騰への対応として、住民への補助金提供やプレミアム商品券の発行が含まれている。地方創生・地域活性化のためのプロジェクトも進行中で、観光振興や企業誘致に向けた施策が期待されている。
その他、公共事業の整備として、災害対策を強化するために地域医療体制の確保や防災拠点の整備が求められている。市長は、さらなる安心安全な生活を市民に提供できるよう、様々な施策を実施する方針を述べた。