令和3年12月の中津市定例会において、一般質問が行われた。吉村 尚久議員による福祉の充実と地域活性化に関する提案が話題を呼んだ。福祉施設の整備拡充要求では、利用者数が減少傾向にある教育福祉センターについて、吉村議員は施設の手狭さを問題視し、相談室や駐車場の整備を求めた。福祉部長の上家しのぶ氏は、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、利用状況の把握・改善に努める意向を示した。
続いて、耶馬溪アクアパークの利用促進や地域活性化に関する提言がなされた。吉村議員は、大学生との交流を増やし、地域を訪れた人々が中津に親しむための整備が急務と強調した。市長の奥塚正典氏は、地域との結びつきを深める取り組みを進める必要性を強調し、アクアパークを地域の中心として位置付ける考えを示した。
また、学校復帰や自立を目指す不登校の子ども支援についても議論された。教育委員会教育次長の黒永俊弘氏は、今年度の支援活動の充実を語り、地域全体で子どもたちをサポートする重要性を強調した。
加えて、荒木 ひろ子議員が提起した課題「ゴミ袋の有料化」と「クリーンプラザ投入料の値上げ」について、一部市民からの反発が見込まれる中、生活保健部長の勝見明洋氏は、減量と資源化の推進が目的であるとの点を強調した。
不妊治療支援や子宮頸がん予防ワクチンについても意見が交わされ、中津市の未来の在り方が多岐にわたった質疑応答で示された。市民の健康や新たな取り組みに向けた市の意欲が伝わる一日であった。