令和3年第3回中津市議会定例会が8月31日に開会した。
この会議では、議第100号 中津市手数料条例の一部改正についての議案が注目された。
議第100号の主な目的は、マイナンバーカードの再交付手数料の徴収についての規定見直しである。この改正により、地方公共団体情報システム機構が再交付手数料を収受することが明確化された。
この改正について、三上英範議員は、市民への影響を懸念し、直接自治体が関与しないことに対する危惧を示した。彼は「再発行手数料が変更される可能性があるが、現在はその影響はない」と指摘した。
また、奥塚正典市長は新型コロナウイルス感染症に関する行政報告を行い、全国的に感染が拡大している現状に触れた。特に、感染力の強いデルタ株が広がり、各地で新規感染者数が増加していることが報告された。
市内における感染者数も増加し、感染確認や医療体制についても懸念が示された。市民には外出自粛や感染防止策の徹底が求められている。
次に、災害対策についても報告があり、最近の豪雨や台風による被害についての情報が共有された。具体的には、記録的豪雨の影響で避難指示が発令された地区の住民への安全確保が課題とされ、今後の防災対策の強化が求められる。
また、子育て環境の充実に関する取組では、米山公園に新たにオープンした「のびのびパーク」が期待される効果について議論された。この施設が多世代の交流促進に寄与することが期待されている。
会議の最後には、請願第1号が上程され、コロナ禍による米需給改善を求める意見書提出についても取り上げられたが、関連する意見書を採決する際には反対意見が多くみられ、否決となった。
今後も、様々な施策が進行中である中、議会では市民生活に直結する決定が続くことが注目される。