令和4年第3回定例会が開催され、議員たちの活発な議論が繰り広げられた。
特に注目されたのは第36号議案にかかる令和4年度豊後高田市一般会計補正予算である。この議案では、約7億432万円の補正が提案された。総務委員長の菅健雄氏は、歳入の増額が国庫支出金や市債によるものであることを示し、補正後の予算総額は180億7,380万2,000円となると報告した。
議会では、減債基金への積立金や消防団員への報酬改善についての質疑も行われた。議員たちは消防団員に対する出動報酬の改善を求め、発言も相次いだ。委員による質疑では、減債基金の取り崩しと将来負担についての説明が求められ、その結果として年度末残高は約19億1,000万円になる見込みとの答弁があった。さらに、消防団員の火災出動報酬が改善されることについても議論され、特に増額された経費が地域に与える影響についての意見が交わされた。
また、第44号議案については、令和4年度一般会計補正予算(第3号)が上程された。市長の佐々木敏夫氏は、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、緊急支援給付金として非課税世帯に5万円の支給を決定し、対象となる見込み世帯は約4,000世帯であると述べた。特に家計への影響が大きい世帯に対する速やかな対応が求められた。
そして意見書案第2号も上程され、地方財政の充実・強化に関する内容が提案された。中尾勉議員は、急激な少子高齢化やコロナ禍の影響を受け、地方の財政確保について強く訴えた。これに対する議員からの賛同が相次ぎ、意見書案は全員異議なく可決された。議員派遣についても異議なしとのことで、審議はスムーズに進行した。
最後に、議会は各案件を全て終了し、豊後高田市の発展に寄与するための重要な施策を数多く合意した内容に、議員たちの真摯な姿勢が光った。議長は会議を閉会した。