令和4年第2回豊後高田市議会定例会が開会した。
議員全員が出席し、今期定例会の会期は本日から6月22日までの16日間と決定された。
まず、議事に先立ち市長、佐々木敏夫氏が新型コロナウイルス感染症について報告を行った。オミクロン株による第6波が続き、県内では新規感染者が高止まりしており、保育施設などでの感染が増加していることが懸念されている。
市長は「感染の拡大を防止するため、クラス閉鎖や抗原検査キットの配布を行ってきた。」と報告した。ワクチン接種に関しては、12歳以上の対象者の7割以上が3回目接種を完了したと述べた。
また、人口動態についても言及し、昨年度に移住した世帯が137あり、過去最多を更新したと強調した。特に20歳から40代の世代の移住が増加していることが喜ばしいとした。
新たに開設した「学びの21世紀塾」は、高校生向けの大学受験対策を行い、地域の教育力向上を目指している。市長は「多くの生徒が難関大学を目指して頑張ってほしい」と期待を寄せた。
観光動態について、市全体の入込客数が72万人で、前年度より厳しい状況であるとした。ゴールデンウィーク中は多くの観光客が訪れ、賑わいを取り戻したことを報告した。
企業誘致については、昨年度よりも増加した7件の表明を受けて、地域の雇用創出に繋がると期待感を示した。水産業振興に向けた新たな取り組みとして、ガザミの養殖技術開発に注力し、環境に適応した養殖方法を取り入れる計画を紹介した。
さらに、子育て支援に向けたふるさと納税が好調であり、寄附金額が昨年度を上回ったことに感謝の意を表した。